特徴的な治療
MRI-超音波画像融合下前立腺生検

Fusion Biopsy
MRI-超音波画像融合下前立腺生検
―「診断の質」を変える、
次世代の前立腺生検 ―
MRI画像とリアルタイム超音波画像を融合し、
病変をピンポイントに狙う
前立腺がん診療の課題と進化
前立腺がんは日本においても増加の一途をたどっており、特に高齢男性での罹患が目立ちます。
一方で、がんの悪性度には幅があり、すべての症例に積極的治療が必要とは限りません。 従来の経直腸的超音波ガイド下生検(系統的生検)は、前立腺全体からランダムに10-12本程度の針を刺す方法で、以下の課題がありました。
- ・MRIで描出された病変を狙えない
- ・臨床上有意義ながんの取りこぼし
- ・治療不要なおとなしいがんの過剰診断・過剰治療
- ・無駄な穿刺による合併症リスク
MRI-超音波画像融合下前立腺生検 Fusion Biopsyとは?
当院では2018年8月より、フランスKoelis社製「TRINITY® 」システム(写真1枚目)を用いたMRI-超音波画像融合下前立腺生検(Fusion Biopsy)を開始しました。
MRIで検出された病変を、リアルタイムの3D超音波画像と重ね合わせ(弾性融合)、ピンポイントで生検針を誘導することが可能です。MRIで見えるが超音波では確認できない病変も、三次元画像上で位置を再現して標的とすることができます(写真2枚目)。


当院の実績と成果
2018年8月から2025年6月までに980例にFusion Biopsyを施行しました。
直近の成績はグラフの通りです。

診療体制と患者さんへのメリット
当院では放射線科と泌尿器科が連携し、すべての症例で放射線科専門医が事前にMRI読影・ターゲット設定を行います。
局所麻酔下での1泊2日入院で行われ、患者さんの負担も最小限です。
検査時間も平均30分以内と効率的で、必要な病変を正確に狙うことで、過剰診断・過剰治療を回避しつつ、治療すべきがんを見逃さない診療が実現します。
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川崎医科大学附属病院
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